2008年06月19日

日本農業新聞より『飼料高で生活崩壊』

日本農業新聞では連日、飼料高で日本の畜産業が危機的状況になることが報じられている。

もちろん、日本経済新聞やテレビのニュースでの報じられているが、どれだけの人がこのことを真剣に考えているだろうか。普通の消費者は、おそらく対岸の火事くらいにしか思っていないだろう。別に日本の農家が潰れても、海外からたくさん食べ物は入ってくるし、国産のものもそんなに高いわけではないし。

おそらく、この程度の考えだと思う。

6/18 日本農業新聞の1面。「飼料高で生活崩壊」「価格転嫁できぬ現実」というお題の記事によると・・・

長野県では、32年続けた養鶏農家が廃業した。
最盛期には養鶏で2億3000万円を売り上げたそうだが、飼料高に泣き借金はみるみるうちに6000万円に膨れあがったという。曰く、「スーパー本位の値段ではやっていけない。飼料代が跳ね上がるのに、卵価格はほとんど変わらない。」



僕たちは、「卵は物価の優等生」なんて喜んでいていいのだろうか・・・



また、北海道では「離農セール」と、牛を満載した10トントラックが何十台も連なり家畜市場に入場したという。運び込まれた牛の数は400頭で、空前の飼料高で廃業した酪農家の牛が借金のかたに売り渡される。それを見た酪農家は、「明日は我が身かも」と心の中でつぶやいたという・・・。


明治や森永など大手乳牛メーカーは4月から牛乳の希望小売価格を30年ぶりに値上げした。だが、1kgあたり10円程度。全てが農家に還元されるわけではなく、配分は「酪農家3円、乳業3〜4円、小売3〜4円」とされる。採算ラインにははるかに届かない。

値上げラッシュの4月にあっても大手スーパーは牛乳価格をなかなか改定しなかった。「原料高を店頭価格に反映するとは限らない。」(イオン)、「消費者の家計簿応援キャンペーン中で、極力値上げはしない。」(イトーヨーカ堂)。視線の先にあるのは消費者だ。



・・・そう今や、消費者が一番強い権限を持っている。消費者がどういう考えを持っているかで、政治も小売の世界も変わる。


その長野県の養鶏農家さんは、25年前に父と兄の力を借りて鶏舎を建てたという。
柱の一本一本に、希望に満ちていた当時の思い出がよみがえる。東京に出ていた息子が家に帰ってきたときは、どんなにうれしかったことか・・・。
養鶏仲間は「もう少し我慢しよう」と引き留めたが昨年暮れに廃業を決意。連れ添った妻の目には涙がにじむ。「お父さん、もう疲れ切っちゃったんだよね。」という文章を読むと身につまされる。

今は牧場に住み込んで清算を行っている。「土地も屋敷もなくなる。来年の今ごろは、どこで暮らしているのだろうか。」穀物高騰が生活を奪った。



・・・本当にこのままではいけない。



みやじ豚.com 宮治勇輔

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トラックバック一覧

1. ●自分の商品やサービスの値段を決める権利を失うと…  [ 地元密着なびメールマガジン ]   2008年07月14日 19:33
今日の記事で紹介したブログを書いておられる宮治さんの「みやじ豚」がメチャクチャ美味しそうなので注文しました。私が注文したのは●●。一気にたくさん注文しても食べ切れないので、まずは一品だけ。

コメント一覧

1. Posted by 安部比呂    2008年06月19日 11:34
身につまされる話です・・・
消費者の権利も保護されるべきですが、生産者が
「生産を辞めてしまう。辞めざるえない」状況が
今後どんどん増えて行くのかと思うと、我が家の食卓は
どうなってしまうのだろう・・・と本当に心配になります。

消費者・生産者としてくくるのではなく
共に生活を営む「生活者」として考えていかないと
日本から国産の食料は消えてしまうんですね。

考えるだけでなく、私達も声を上げて行動しないと。

2. Posted by 養豚やってみたい    2008年06月19日 12:07
畜産、農業、漁業に職業としての興味を示すなど、様々な視点から第一次産業に目を向け興味をもつ人が増えてきていると思うのですが、なんともタイミングが悪いです。
3. Posted by mizuki    2008年06月19日 15:32
資源高が始まるずっと前、僕が横浜でりんご売りせざるを得なくなった97年頃、・・・バブル後のタイヘンな時期ね。農業の経営破たんとか、首つったとかそういう話日常茶飯事でしたけども。

僕もそんな状況の渦中にいて随分叩きのめされましたけどね。

そういうネタが新聞に取り上げられるようになったんだねぇ。

>なんともタイミングが悪いです。

現実は強烈に厳しいから半端な根性の人にはいい薬になっていんじゃないでしょうか。

我々は自殺や一家離散スレスレのところで突っ走ってますよ。ギリギリのところで踏ん張って踏ん張ってようやく先の展望が掴めた訳で。

自然と戯れるがごときお遊び感覚の方には冷や水浴びせて現実を直視していただいた方がその方の為になると思いますけどね。
「 名 誉 の 餓 死 」
         デッド オア アライブ

yes.andのひかるさんのブログで
コメントしたことがあるけれど
油上の泥船の石油に頼り切った
文明の終焉と破滅的な温暖化による
海面上昇とその後の氷河期によって
「株式会社」は地球上から全て無くなる
というのが私の最悪の夢想。。。

その時にどうやってこの新高座郡で子供達と
子豚にに食糧をわけあたえて名誉の餓死するか。。。。

飢餓食糧でもあるイモ、さつまいもが気になり
私が「焼き芋ドライブスルー構想」を遠く
考えるのもそういう理由です。

自殺で10年に一発ずつ原子爆弾が炸裂するほどの死者を出すこの国で「餓死」によりもうひと桁
ケタが違う餓死者をだすかそれとも。。。

    「豚の運命は 人間の運命」

         沖縄の歴史を忘れるべからず


5. Posted by 長野県民    2009年02月13日 14:28
5 元々自殺者の多い長野県でも酪農家の自殺が相次いでいます。

北東北・山形県・新潟県・長野県・富山県・島根県・高知県・南九州は自殺率上位の常連ですが拍車がかかりました。

バイオエタノールの影響で酪農家自殺は急増するでしょう。

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