宮治勇輔

宮治勇輔  Twitter  プロフィール

養豚農家のこせがれ。一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にするべく活動中。みやじ豚は銀座の松屋百貨店をはじめ多くの飲食店で扱われるように。毎月みやじ豚BBQ、農家のファミリービジネス研究会を開催中。都心で働く農家のこせがれに農業の魅力と可能性を伝えたい。

銀座食学塾:土こそ最高の料理人

銀座食学塾に参加してきた。
今回は、オーガニックスーパーMOTHER'Sオーナー夢市場株式会社の小野社長。

お題は、「土こそ最高の料理人〜オーガニックの原点を探る〜」

有機野菜をリアカーでひき売りしたところからはじまった、小野社長の
有機農産物の流通物語。非常に熱いお話だった。

リアカーが13台に増え、軽トラックでの配達になり、年商1億のところで、
当時赤字だったマザーズを1億円で買い取り再建した。

今では、様々なアグリビジネスを展開している。


LOHASやマクロビオティックなど最近のトピックにも言及された。

LOHASを意識する生活者は2割価格が高くてもLOHASに適う商品を
購入するという。
日本では3割弱の人がLOHASを意識しているという。
そのうちの21%の人は、年収900万円以上の世帯。
これはエコロジカルなエゴといえる。
世界を見渡せば、餓死する子供たちが沢山いる中、
LOHASは本当にLOHASななのだろうか?

マクロビオティックとは、伝統的な日本食である玄米彩色を中心に体系化
された食生活法のことを指す。「健康に生きるための手段」を意味する。
地元の旬の雑穀や野菜を丸ごと食べ、動物性たんぱく質、科学添加物、
砂糖などの摂取をさけるのが特徴。

う〜ん、マクロビオティックが浸透したら豚肉食べる人がいなくなって
しまうな〜。
豚肉を沢山食べる沖縄県は長寿の地域として有名。
マクロビオティックではないかもしれないが、豚肉は立派な健康食だ。


小野社長の持論は、農都不二。都会は農村がないと生きていけない。
今は食料も輸入できるから問題はないが、何かあったときに、日本から
食べるものがなくなる恐れがある。
農業の必要性をもっと感じてもらおうというもの。


一方、農家も生活者のことを理解できていない。
地域の農家に東京に来てもらい、おにぎりの店舗を見学してもらった。
農家の人は、若い女性はお米を食べなくなったという認識だった。
しかし、おにぎりを買う若い女性の行列を見て、お米農家は本当に
驚いていたという。
若い女性は、お米を食べなくなったのではなく、お米を炊かなくなっただけ。
パンばかり食べていては飽きる・・・。日本人はどうしてもお米を食べたがる
人種なのだ。


流通は何も作っていないから、時代に合わせて変わらなければならない。
農家は実際に作っているからもっとわがままでいい。
仕入れて売る時代は終わる。これからは、作って売る時代になる。


豚の流通もかくあるべきだと、思いを強くした。


講演終了後、小野社長の本が売っていたので購入した。
リアカーのひき売り方事業をスタートし、マザーズを買い、
メニューのないレストランを経営し、生活者のコミュニティを作り
農業体験ツアーを組んだり、本当に様々な事業をされている。

アグリビジネスに興味のある方は、小野社長の本を読んでみるといいです。


答えは土の中にある。



みやじ豚.com 宮治勇輔

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1. 鎮座食学塾[美食と地域の関連情報]2005年12月24日 16:15
5 私が司会をさせていただきました。 【テーマ】 『土こそ最高の料理人』   −オーガニックの原点を探る− 講師に夢市場株式会社代表取締役 小野敏明氏をお迎えして開催。 無農薬農産物のリヤカーでの引き売りからスタートした小野さんは、オーガニックスーパー&...

コメント一覧

1. Posted by 伊藤淳子 2005年12月24日 16:05
カメレスですが、食学塾、ご来場ありがとうございました。

食のトレンドを、トレンドにしないためにも、
生産者のこだわりや生き様をもっと消費者も勉強しなくちゃいけません。

これからもどうぞよろしく^^

2. Posted by みやじ豚.com 2005年12月25日 00:23

伊藤さん、わざわざコメントありがとうございます!!

消費者側もそうですが、
農家側も、もっと情報を発信する必要がありますね。

そのために、できる限りの事はやりたいですね。

今後ともなにとぞよろしくお願いいたします!!

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